腹にすえる
- SANPAI(参拝)サロン事務局
- 2024年3月8日
- 読了時間: 3分

本日のお話はお腹について…!
みなさんは怒りを表現するとき、どのような言葉を使いますか?
腹が立つ、イライラする、腸が煮えくり返る、頭に血が上る、頭にきた、
などなど…。
また昔は「腹が立つ」と使われていましたが、今は「頭に来た」という表現を使われる方も多く、年代でも使われる言葉は違いますね。
腹が立つ→ムカつく→頭に来た
だんだん上に上がってきていませんか?
ということは
現代人は、お腹に氣が溜まって腹がすわっている、つまりドンと構えれず、頭に氣が上がってしまいフワフワした状態の人が多いということになりますね!
それだけ頭を使いすぎたり、考えすぎる人が増えたということなんです。
頭で考えすぎるということは、今まで得てきた知識や知恵のレベルだけで判断してしまうということ。
腹に意識を集中することで、より多くの事ができるようになったりします。
他にも腹が据わる、腸が煮えくり返る、腹を括る、腹を割って話す、太っ腹、腹黒などなど…
「腹」を使った言葉がとても多く使われています。
どうして「腹」で表す言葉が多いのでしょうか?
古来より日本人は「肚(腹)」を大切にする民族だったと言われており、精神の源は人の身体の中央部分にあたる腹に存在すると考えていました。
また武士が切腹したのも、腹に精神が宿っているという思想があって、潔白を示すために腹中を見せるのが、切腹の意味だと言われています。
そして丹田は、おへそから指3本下にある下腹部で臍下(せいか)とも言います。
臍下丹田。
古代中国の医学などで、「丹」は不老不死の薬で「田」はこれを産する土地を意味しており
そこに力を入れれば,健康と勇気を得ると言われています。
氣功でも氣を鍛錬するのにこの丹田を使います。
また、私たちの脳と腸は、自律神経やホルモンなど互いに影響を与えており、これを脳腸相関といいます。
食事は胃で消化され腸で栄養を吸収しますが、日頃のストレスが溜まると自律神経が乱れて
消化機能が弱まり身体にも影響を及ぼしてしまいます。
緊張から胃がキリキリする…とかありますよね!
そして、胎内の受精卵が成長する際に初めてできる臓器は、実は「腸」なんです!
そこから胃や食道などが、1本の消化管として作られていきその先に出来上がるのが脳と言われています。
腸(腹)は第2の脳と言われているほど!
腹(腸)はとても大きな影響を与えていますね。
だからお腹のエネルギーを使うことができれば、頭の中で考えていることよりも
もっとやりたいことにチャレンジできたり、またエネルギーを具現化することができたりします。
腹に氣をすえて、お腹を大切にしながらやりたいことが形になるように頑張っていきたいですね!
本日もありがとうございました^_^